私たち人間は
物事も
相手の事も
ほんの一部分しか見ていないのかもしれないね・・・

17歳になる前の犬を見送ってから、新しく仔犬を迎えたいと
2年程前に父から相談がありました。
私は、里親を勧めましたが
頑なに拒む父。
父は、ハーフ犬を求めていました。

「あ~、やっぱりこの人は、
命の重さなんて考えてもなく
流行りで動く、敬白な人なんやな・・・」
そう父の事を軽蔑しました。

その後、父は
マルチーズとパピヨンのミックス犬(ハーフ犬)を迎えました。

そんな父と、つい先日
里親の話になりました。

父は、どうしても里親にはなれないと。

その理由は、私にとっては意外なものでした。

「前の飼い主には適わんもん。
犬は前の飼い主を覚えているやろ?
前の飼い主は、こうしてくれたとかって思うやん。
前の飼い主がよかったなとか。
前の飼い主と同じようにできんもん。
だったら、新しい子の方がええ。」
でした。
※ここでは表現の仕方とか
発言の良し悪しを言うつもりはありません。


私は、父の事を
自分勝手な人としか見ていませんでした。
だから、
仔犬を買うのは、単に可愛いからでしょ
程度にしか思いませんでした。

相手は自分の事を愛してくれないかもしれない・・・
淋しさを抱えている、そんな父の一面を知りました。

私たち人間は
相手の事も
物事も
ほんの一部分しか見ていないかもしれない・・・
なのに
それで全てをジャッジしがちなんじゃないのかな・・・

ユダヤ人大虐殺を行った、残虐なヒトラーでさえも
動物を大切にする一面があったそうな。
動物福祉先進国のドイツ。
動物保護法が制定されたのは
あのヒトラー政権下なのだから、驚きです・・・

※だからといって、ヒトラーの行為を正当化する訳でもないし
もちろん褒めている訳でもありません。
あくまでも、周りが悪人と言っている人でさえも
自分の知らない意外な一面があるという例えですので
そこを深掘りしないで下さいね。

ものすごく嫌いな相手。
好きになれないし、許せないかもしれない。
別に好きにならなくてもいいし、許さなくてもいい。

でもね、そんな相手でも
もしかしたら 自分が見ていない 一面があるのかもしれない・・・
そう思ったら
ギュって縮んでいた心が
ほんの少しだけ緩んできませんか?

そしてね
それは、自分の自分に対する評価もまた同じこと。

まだ自分が見ていない、自分の素敵な一面があるかもしれないですね

【ちろるの一言】
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ぼくの事大人しいね~って、みんな言うけど
みんなは、ぼくのやんちゃな姿を見てないだけなんだ